題 目
按摩と泥棒
作 者
村上 元
筋 書

高利貸もしている按摩、秀の市の家に権太郎という泥棒がはいった。 権太郎が金をと迫っても秀の市はシラを切る。 そのうち焼酎を飲みはじめ、「泥棒というのは命と引き換えにできるほどに割のいい仕事か?」と秀の市。 答えに窮する権太郎は身の上を語る。子どもの病気で金を借りたことから悪運続き、泥棒稼業に身を落としたと話すが、秀の市は意見する。 やがて朝になってしまい。位牌を見られた秀の市は泣き、反対にお金を置いて帰る権太郎。権太郎が去り、秀の市はほくそ笑む。位牌は全くの飾り物だった。秀の市が金をかくしていたのは、 権太郎が座っていた畳の下。金を取りだし金の音に聞きながら金勘定をはじめるのであった。

見 処
按摩の秀の市はとっても難しい役で、基本的には按摩は目の見えない、見えにくい人の職業であったのでそのあたりも注目。故勘三郎のお気に入り。

 

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