題 目
極付幡随長兵衛  (湯殿の長兵衛)
作 者

河竹黙阿弥、河竹新七

筋 書

「村山座舞台」
幡随長兵衛は幡随院(上野池之端)の門前に住んでいた浪人の子で18の頃には侠客として名を馳せていた。親分になってからは子分も相当数持っていた。歌舞伎の座で旗本奴白柄組の侍が町人娘に難儀をかけていた。このとき唐犬権兵衛が助けた。舞台は、「公平法問諍」という坂田金平が悪上人と問答をする話を上演中に、白柄組の侍が芝居を壊しにきた。 幡随長兵衛は幕を占めさせことを治めさせならず者達を打ちすえた。 その様子を白柄組の頭領水野十郎左衛門が桟敷から見ていたのだった。水野はこの恥辱を根にもち長兵衛を恨む。
「花川戸長兵衛内」
長兵衛の家では、白柄組が仕返しに来ると思うと落ち着かない。水野からどんなに誘いがあっても乗るなと思っていたが水野の家来がやって来る。 「酒宴を催すので長兵衛殿にも来てほしい」と招待される。長兵衛は覚悟の上でこの誘いを受ける。 子分達に棺桶の用意を頼み、死を覚悟で出かける。
「水野邸座敷」
水野十郎左衛門は長兵衛を機嫌よく迎えた。 酒を酌み交わし 竹刀の腕試しをして勝ち目がないと見た十郎左衛門は酒をこぼす。 そして着替えの間に風呂あびるようにと強引にすすめる。
「水野邸湯殿」
長兵衛が湯船に入る時に十郎左衛門の家来達が 襲う。風呂場の柄杓で応戦長兵衛は、潔く刀にかかろうとする。 十郎左衛門の槍脇腹を深く突き通した。 ちょうど長兵衛の子分達が棺おけをかついでやって来て、 死を覚悟にやってきた長兵衛に十郎左衛門は男を感じるのだった。

見 処

舞台の話の中で歌舞伎を演じていて、芝居を妨害しようとする乱暴者を長兵衛役者が舞台に上がり止めに行く。湯殿で殺されていく長兵衛などの長いせりふなどが聞き応えありです。

 

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