題 目
廓文章 (吉田屋)
作 者

近松門左衛門

筋 書

年の瀬、門松も飾られている大晦日、大坂新町の廓吉田屋では餅つきをし、阿波のお大尽を胴上げしてはいっていく。そこに、豪商藤屋総領伊左衛門が言い交わし、子供までいる太夫夕霧に会いに来た。親に勘当されたために紙で作られた着物に、編笠をかぶっている。物乞いのような姿を見て若い者が竹箒で追い払おうとするが主人の喜左衛門が止め、馴染みの伊左衛門の変わりようにびっくりしつつ話を聞く。夕霧が病気と聞いてやってきたが、夕霧が元気そうなのを見て、自分のことを心配していないから元気なのではと腹を立てて帰ろうとする。喜左衛門夫婦は夕霧と会わせる算段をしに出て行くと夕霧がやってくる。すねて寝たふりをする伊左衛門は今までの苦労の腹立たしさを夕霧にぶつける。だんだん伊左衛門も気持ちを落ち着けうちとけると、喜左衛門夫婦がやってきて伊左衛門の両親が勘当を解かれ子供は引取られたと報告する。藤屋より千両箱が運び込まれ夕霧も晴れて身請けされることになり喜びに包まれる。

見 処

伊左衛門のやつれた姿や夕霧を前に拗ねる様子が男の人のかわいい感じを出しています。

 

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