題 目
恋飛脚大和往来  (梅川忠部衛)
作 者

近松門左衛門

筋 書

「封印切
大阪淡路町の飛脚宿亀屋の養子忠兵衛は新町槌屋の遊女梅川と恋仲である。新町揚屋「井筒屋」で忠兵衛が身請けの手付金五十両を払ったまま行方不明になっており、手付期限も昨日できれているので梅川は心配になっていた。忠兵衛は残金のめどが立たず詫びをいれにやってくる。梅川と会ったが埒があかないので槌屋の主人は張り合っていた八右衛門のほうに請け出されてくれと言い出す。八右衛門が忠兵衛の悪口をいいあげるため辛抱できずに手元にあった公金三百両の封印を切ってしまう。封印を切ってしまったからには横領とみなされ死罪は確定。八右衛門は封印の紙を拾って役所に走り忠兵衛は一刻も早く梅川を請け出して逃げる。
「新口村」
雪景色の藁葺の百姓家にふたりはやってきた。忠兵衛の父孫右衛門に会いにやってきたのだがあいにく留守。偶然梅川が孫右衛門に気付くものの養父への義理から会わないという。梅川は孫右衛門に目隠しをして対面し喜びの手を握り合う。追手が迫り孫右衛門は落ち延びさせて見送る。

見 処

忠兵衛の封印切りまでのやりとりや孫右衛門の「盗みをする子は憎うのうて、縄をかける人がうらめしい」の親としての哀愁が見ものである。

 

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