題 目
曾根崎心中
作 者

近松門左衛門

筋 書

 大阪内本町の醤油屋平野屋久右衛門の手代で甥でもある徳兵衛はたいそうな男ぶりで堂島新地の遊女お初と深く言い交わしていた。久右衛門は姪と結婚させ店を継がせるつもりでいた。しかし持参金つきの女房を貰って一生ご機嫌とりをして生きるのは嫌だと断ってしまう。久右衛門は激怒し大阪から追放するといい、姪の家へ行く。

 元禄16年4月6日、天満の太融寺などの観音めぐりをしていたお初は生玉の社で得意先周りをしていた徳兵衛に出会う。お初はなかなか自分のところに来てくれなかったと涙を流し、徳兵衛も主人からの結婚話を話すのだった。主人から4月7日までに金を返せといわれたが徳兵衛の継母は欲張りで久右衛門からの支度金を返してくれないでいた。やっと返してもらったけれど大阪にいられなくなったらお初に会えなくなると嘆く。お初はどうせ返す金なら今返すようにいうと、徳兵衛は油屋九平次に1日だけ貸してくれというので貸してやったら3日たっても返してくれず困っているという。そこに遊び仲間と九平次がやってきた。徳兵衛が金を返せというと金なんか借りた覚えはないと笑い飛ばす。証文を見せると確かにそうだがこの証文の判は以前紛失した判だからおまえが勝手に偽の証文を作ったなと因縁をつける。徳兵衛は九平次の仲間にこてんぱんにやられて何れかへ籠で連れて行かれてしまう。

  お初は徳兵衛を心配して泣いていると編み笠で身をやつした徳兵衛がやってきて「生きていけない」と打ち明ける。お初は座敷に呼ばれたので徳兵衛は縁の下に忍ばせて自分は縁側に座っていると九平次が徳兵衛が偽の証文をつくったと言いふらしている。お初はひとりごとのふりをして徳兵衛に覚悟を訪ねると徳兵衛はお初の足に自分の喉笛をすりつけて死ぬ覚悟を現した。どうせ死ぬなら一緒にとお初が言うと足を抱いて涙を流し、九平次はお初の態度を訝りかえってしまう。

  夜更けに天満屋から抜け出す折に梯子から落ちるが、火打石の音にまぎれて死に出て行く。やがて曾根崎の森についた2人は棕櫚と松が相生した場所を死に場所ときめ、帯を引き裂き身体に巻きつける。徳兵衛が育ての伯父を思って泣くとお初は残していく親兄弟を思い泣いた。そして徳兵衛がお初を刺し殺し自分も喉を突いて死ぬのだった。

見 処

心中する前に徳兵衛はお初の足にほお擦りをするけど、気色悪くないか??悲恋を思うとやっぱりかわいそうだけれど金の又貸ししちゃぁいかんでしょぉ〜騙されやすい徳兵衛は純情だったのね。

 

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