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安房里見家滅亡する時に富山の庵室に逃れた伏姫は八房という犬と夫婦になり懐妊する。鉄砲に撃たれて死ぬ際に空中に八つの玉が飛ぶのだった。その８つの玉を持つ者が里見家を再興する八剣士なのだった。犬塚信乃は犬塚村の代官が持つ里見家の名刀村雨丸を盗まんとだいったところ娘の浜路と恋仲になる。ごうつくな代官夫婦は金持ちに嫁がせようとするので浜路は村雨丸を持ち夜逃げする。そこに浜路に横恋慕していた網干左母二郎にいいよられ、拒否したあまり殺されてしまう。そこを通りかかった犬山道節は浜路の実の兄で村雨丸を持って逃げる。里見家仇敵馬加大記の館へ忍び込んだ信乃は犬飼現八と争ううちに二人とも川に落ちて犬田小文吾に助けられる。また白拍子の犬坂毛野は女装して大記に近づき、同様にして犬川荘助、犬江親兵衛、犬村角太郎らなど八剣士がそろうのだった。そして仇討ちを行い再興すべく活躍するのだった。
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