題 目
伽羅先代萩
作 者

奈河亀輔、松貫四

筋 書

奥州五四郡の太守足利頼兼(伊達綱宗)は遊女高尾を愛しており伽羅の高下駄をはいて郭に通っていた。供も連れずに通っていたところ鎌倉の花水橋で黒沢官蔵ら黒装束の刺客に襲われる。刺客が籠に白刃を突っ込むと頼兼が立ち上がり立ち向かう。そこに相撲取りの絹川谷蔵がかけつけて助けられる。高尾を身請けした頼兼は三股川に大船を浮かべ酒を楽しんでいたが、自分に従わない高尾を船べりに吊るして惨殺してしまう。頼兼は酒乱だったのである。
頼兼は遊蕩三昧のために隠居させられ、幼少の鶴喜代が当主となり、乳母政岡とその子千松が守っている。幼主を亡き者にしようと執権仁木弾正らは画策していた。政岡は鶴喜代病気として男子面会を禁ず。弾正の妹八汐は女医者を伴い鶴喜代の脈が場所によって異なるところから天井に住む暗殺者を発見する。その暗殺者をやとったのが政岡として罪に落とし自分が乳母になろうとするが鶴喜代に嫌われて失敗する。以来、毒殺の危機があるために政岡は食事のすべてを自炊している。 そこに山名宗全の妻栄御前が将軍の使いとして鶴喜代の見舞いにやってくる。毒入りの菓子を持ってきている。将軍下賜の菓子を断るわけにはいかず、あわやというところで千松走り出て毒菓子を食べ苦悶する。陰謀発覚を恐れた八汐は政岡への憎しみも含めて千松をなぶり殺しにする。涙をこぼさない政岡に栄御前は自分の子を鶴喜代と入れ替えたとおもい一味への加入することを勧めて連判状を預ける。 ひとりになった政岡は千松の亡骸に取りすがってなく。ここで八汐が政岡を殺そうとするが、逆に殺し、連判状は鼠が加えていってしまう。ねずみは仁木弾正であった。荒獅子男之助がみとがめるが仁木は消えていく。将軍家の法廷で渡辺外記左衛門(伊達安芸)の訴えによって弾正一味が出頭している。山名宗全は事実無根と訴え外記の手元にある陰謀の証拠を燃やすが細川勝元が弾正の筆跡と証拠の焼け残りから陰謀はすべて明るみに出る。敗訴した弾正は外記を刺すがとり抑えられ丸く収まる。

見 処

3つの見所に分かれる。1つは高尾の釣るし斬、もうひとつは千松の身代わり、最後は陰謀露見の場。個人的には政岡の女の忠義の場がとっても好き。

 

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